有益な情報を日々発信する、公平でバランスの取れたマスコミが、有能かつ権威ある専門家を動員して、知らせて呉れた金正日像とはこんなものだろう。
権力の保持と自己の快楽追求に明け暮れる、狂暴な独裁者。その手には大量破壊兵器が握られている。日本とは国交もなく、「正当」な拉致被害者の帰還要求にも、欺瞞的態度で終始している。
この前提で考えよう。
日本は制裁を始めた。そこで半世紀歴史を遡る。日本の開戦の最大の根拠は、アメリカの対日制裁であった、これは周知の事実だ。
金正日が、逆上して明日にでも、日本にミサイルを発射したとしても、日本の過去を振りかえれば、おかしくない状況を日本は作った。理由はなんであれ。
そしてお笑いぐさは、嘉手納基地へのPACK3配備だ、しかも今年末。それまでは傘でも差して待てと言うのか?例え有効性があるとしても、そして万が一には嘉手納基地に住民が逃げ込むにしても。
この配備が米軍基地、それは何故か?
北が軍事力と言うに足るものを持つとするなら、先ず基地を攻撃は妥当な選択だろう、しかしそれはあり得ることでは無い。
攻撃は大都市に向けて、最後の復讐?を謀る、それが北の最大限の能力であるのは、「専門家」諸氏も保証してくれている。
何等の有効な防備も無しに戦争一歩手前まで踏み出すとは。ここまで考えると、責任政党の政治家諸君が、責任意識の一片だに持ち合わせないとしてさえ、ミサイル発射と制裁措置の追求が、真実の危機であるかは大いに疑わしくなるのは誰にも理解できよう。
一見危険に思え、報道される事全てが真実であるなら、きわどい瀬戸際外交、それがこの半月の騒動の全てだろうか?