黒部市民病院は、医師不足で救急医療への対応ができない状態になっている北海道根室市の市立根室病院に、外科医4人を1人ずつ交替で一時派遣することを決めました。
市立根室病院は、根室市唯一の総合病院で、先月末までは11人の常勤医師がいましたが、平成16年に導入された新臨床研修制度に伴う大学の医局による医師の引き揚げの影響などで、現在は6人体制となっています。
このため、救急医療への対応などができない状態となっていて、根室市と姉妹都市提携関係にある黒部市民病院に今月上旬、医師派遣の要請がありました。
しかし黒部市民病院でも、一部で医師が不足していることなどから要請を一度は断りましたが、再度の要請に派遣を決めました。
根室病院には、黒部市民病院の外科医4人が、1人数日間ずつ交代で入り、さっそく18日から、常勤医師を確保できるとみられる来月5日まで外来診療や救急患者の対応にあたります。
黒部市民病院では、「医師が不足しているのは同じだが、人道的にも見過ごすわけにいかず、助け合いたい」と話しています。
余り全国ニュースでは流れなかった。北海道に住んでいるわけでは無いが、こんなニュースを聞くと、情けなくなる。
全国的にそして、地方、離島部では本当に深刻に、医師不足。とは言いながら、こんな時に決して余裕のない姉妹都市からしか応援が望めない、経済大国。
人口3万程、毎年「北方領土の日」が開かれる町。
そこの市民病院の運営さえままならない。領土の返還を幾ら言っても、その手前の現実に存在する「領土」さえ、今現在崩壊の道を辿ろうとし、間違いなく結ばれる、オーストラリアとのFTA,EPA交渉で、北海道の農畜産業はトドメを刺されるだろう。
美しい国?? このニュースを共助の実例と聞けと言うのだろうか?
彼方の領土が、どうこうより前に、こうした現実を解決するのが政治の筈だ。
『クナシリ・メナシの戦い』根室市HPより
http://www.city.nemuro.hokkaido.jp/dcitynd.nsf/doc/3EA91C66F7931D0F4925711F0018B198?OpenDocument
これは是非読んでおきたい。