2006年08月17日

英霊と一括りなど、笑止千万

 横須賀の阿保ボンのお陰で英霊ミニブームだ。
 靖国のと修飾すると泣く子も黙ると、勘違いの手合いもいる。
 冗談ではない!小遣いにも充たぬ目腐れ金で、溺死の餓死のの憂き目に合わされた、一銭五厘の兵卒と、自ら志願した職業軍人では、その死の引き起こしたもの、失われた命の意味は全く違うのだ。
 確かに戦中に死んだものは戦没者ではあろう、しかし敗戦時将校以上なら、原則は戦争犯罪人だ。
 指揮命令する側にあったのだから、今現在の公務員の不法行為と対比させれば自明だろう。
 分からず屋達は、国益の、国防のと神がかると思考停止で、職業軍人とは公務員であり、官僚であったその当たり前の事実を、忘れてしまう。
 もう意義を半ば失ったとも言える、「軍人恩給」を見れば、それはハッキリする。階級の上下で、天地の開きだ。それも将校達は増額のために、退役(職)時に、階級、給与のかさ上げをして、受取額の割り増しを暗黙の制度化していたのだ。何かに良〜く似てはいまいか?
 戦死者の割合は、兵卒が将校下士官に比べ遥かに高い、満州などでは司令部が先に、日本国内に家族同行で逃亡さえしていた。
 満蒙開拓団と騙して送り込んだ「棄民」武器を配り、敗戦直前に召集までして、死地に送り込みながら。
 ソビエト参戦の非よりも、軍官僚の自己保身がまず責められるべき事だ。
 ぼくの叔父は日華事変で戦死した。
 飲んだくれの父親に変わって生計を支えていた家計に、どんな大御心も届きはしなかった。
 その後しばらく、父は学校で貧窮児童対策で出される給食が、日一度の唯一のまともな食事だった。
 そして、名誉の戦死、骨壺には紙切れと石ころ。
 山本五十六の死骸は「御国」に帰れはしたのだが。
 「陛下」からの有り難い御下賜金は、名誉ある「帝国軍人」に相ふさわしい墓石に化けた。どんな貧困家庭であれ、全てを私することを許さぬ社会だったのだ。
 靖国神社に父ついて幾度か行った事がある、参道には傷痍軍人がいつも物乞いをしていた。
 そこに金を落とす人はいつであれ全く、そう言いたいほど少なかった。
 一年ほどで、病気退役で命拾い下父は、そんなとき10円玉一枚を寄越し、遣ってこいと言うのだった。この大勢の誰に?いつもそう思ったものだ。
 出征、お国のため、そんな言葉は、不祝儀の決まり文句ほどの事で、「引っ張られた」「持って行かれた(さえ果たせず、海中に没した100万余名)」それが、兵卒達の本当の言葉だったのだ。
 最近の天皇の言葉で、靖国神社を廻る議論の行く末を・・それ自体が、本当に痛み苦しんだ人々の思いを踏みつけるものでしかない。
posted by じゅん at 21:55| Comment(11) | TrackBack(6) | 政治 国内 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
今回の問題で、最近の若い子(自分も高齢なんでしょうか。。。)の意見は「国のために死んだ人に。。。」と言う言葉を意外と平気で口にしているようです。彼らにとって、「国」とは何か、良く解らない。国民総体なのか、政府なのか。その辺に関する感性が、どうも鈍くなっているようなのが、寂しい限りです。「国」の概念を突き詰めたら、戦死者が複数のカテゴリーに分類出来ることが理解出来る様に思うのですが。。。
Posted by nori_px at 2006年08月18日 03:27
 死はどこまで突き詰めても、個の問題なのですが、日頃情報として日常的に、それに浸されていると、虚実がない交ぜになってしまうのかも知れませんね。目に見える形で現れているのは、メディア独裁と言う感じがします。
Posted by じゅん at 2006年08月18日 09:24
TBありがとうございました。「傷痍軍人」のこと、母がちらと話していたことを思い出しました。恩給ももらえなかったんですか。軍人恩給があるのかと思っていたのですが、物乞いの話も母から聞いたし、それからこの人々はどうなったのでしょうか。知りたいと思います。
Posted by starstory at 2006年08月18日 11:12
恩給は戦後かなりしてから、僅かばかり出るようになったようです。
傷痍軍人について多くを書くには、人生経験がやや不足なのですが、記憶をもう少し書こうと思っています。
Posted by じゅん at 2006年08月18日 15:02
勉強になります。現在ではメディア・マスコミが強すぎるように思えます。
アメリカのワシントン・ポスト、ニューヨーク・タイムス、CBS 等はユダヤ資本というのは本当なのですか?暗黙の了解なのですか?
Posted by ふにゃ夫 at 2006年08月18日 19:14
お読み下さりありがとうございます。格別秘密の情報源に接している訳では無いのでその真偽は分かりませんが、ユダヤ資本というよりは、(情報金融資本総体)そのものの意志を代表しているのではと思っております。
Posted by じゅん at 2006年08月18日 21:51
参道に傷痍軍人がいたことは、私も記憶しています。
護国神社にも確かにいました。他のお祭りのときにもいたのを覚えています。子供心に、実は、怖さを感じました。

Posted by gogogobar at 2006年08月18日 22:52
数年前にすぐに発禁になった「マルコ・ポーロ」なる雑誌を所有しております。いわく、「ナチスによるホロコーストなどなかった。ユダヤによるプロパガンダである」と…我々が目にするのは全て西側陣営の流す情報ですよね?もし、これ自体が巨大なプロパガンダなら、ゾッとします。
ナスララ師や、ビンラディン師の方が正しいのなら…
Posted by ふにゃ夫 at 2006年08月18日 23:57
gogogobarさん、子供心には恐ろしく、大人達の大半の目は冷たかった、記憶を辿り、少し調べたら傷痍年金が早期に支給されていたのが恐らく原因らしいのが分かりました。
Posted by じゅん at 2006年08月19日 09:52
ふにゃ夫さん、その辺の主張は欧米では、リビジョナリズム(歴史修正主義)として禁圧されていますが、全くの虚妄とは言えぬでしょう。
 疑惑のビンラディンは別として、ヒズブッラー、ナスララについてはこちらなどを。
http://palestine-heiwa.org/note2/
http://blog.goo.ne.jp/mujinatw
Posted by じゅん at 2006年08月19日 09:57
勉強になります。「物事を思い込まず、多角的に視るように」、「恒久的に国軍は持たぬように」とかアメリカが日本に指導したはずなのに、国益に反する思考をすると弾圧、イラク等でドンパチが始まると、「自衛隊を派兵しろ!」どっちやねん!(ーー;)
ダブル・スタンダードどころか、トリプル・スタンダード以上ですね(^^)
でも喧嘩が一番強いから、どの国も真正面から対立しない。お前はジャイアンか?と、言いたいです。(^^)
やはり、ソ連があった方が均衡が保てて良かったのでしょうか?
Posted by ふにゃ夫 at 2006年08月19日 20:45
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック

これまでの歴史を検証すると,戦争は「起きる」のではなく,必ず何者かによって「引き起こされている」
Excerpt: このエントリは8月15日にちなんだつもりでもないのだが,阿修羅掲示板のあっくんという多分かなり若い書き手※の投稿(下記参照)に触発されて書かれたものである. あらゆる戦争に向かう道は止めるべき。..
Weblog: エクソダス2005《脱米救国》国民運動
Tracked: 2006-08-17 22:45

佐高信氏さんの呆れ果てぶりを漫画にするなら、こんな感じかもね、、。
Excerpt: (クリックすると拡大します) ?? ?? ?? ?? 退陣1カ月前に暴挙 彼は果たして正
Weblog: 雑談日記(徒然なるままに、。)
Tracked: 2006-08-18 07:36

おじさん
Excerpt: ここでは、単におじさんとでもしておこう。 小学生の頃、我が家の近所にやってきた、そのおじさんは 戦争で片足の自由を失い、いつも松葉杖をついていた。 生業は、竹細工に、包丁、はさみの砥ぎ師、その他..
Weblog: Independents' Weblog
Tracked: 2006-08-18 19:08

靖国神社は要らない
Excerpt: <font size="5" color="red"> 靖国神社は要らない <font size="3" colo..
Weblog: 世界平和を実現しよう
Tracked: 2006-08-18 22:31

改正入管法からみえるもの:国の情報、データベース管理が外資の意のままになる(SENKI, 200...
Excerpt: 共産主義者同盟の一分派である戦旗日向派(荒岱介)は90年代にマルクス・レーニン主義を放棄して名前もブント (BUND) と変更し,路線をエコロジー運動に切り替えた.SENKIはブントの機関紙であるが,..
Weblog: エクソダス2005《脱米救国》国民運動
Tracked: 2006-08-19 14:16

靖国神社で平和は祈れません
Excerpt:  靖国問題が相変わらず騒々しいです。私の靖国問題に関する見解は、昨年4月のこの記事で書いた通りです。とくに付け加えることもないので、その後は何も書きませんでした。本日は、靖国にまつわるごく個人的なこと..
Weblog: 代替案
Tracked: 2006-08-20 23:25
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。