2007年02月19日

光市母子殺害事件 差し戻し審

弁護団は5月に広島高裁で始まる差し戻し審で、改めて殺人罪ではなく傷害致死罪の適用を求めるが方針表明した。

この事件の残虐さは言うまでもない。

しかしだからと言って、事実をどの様に認めるのか、その冷静な判断無しに、極刑を求める。それも当事者なら兎も角、限られて報道でしか「事実の断片らしきもの」しか知らない「世論」が、勝手に裁判員を名乗り出るのはおかしな事だ。
日本の刑事裁判の有罪率99%を今一度思い出すべきだろう。

感情的に無責任な外野が、安田好弘弁護士を非難、中傷するが、彼の弁護活動は、科学的実証精神に貫かれたものだ。

売名、自己利益とまで分からぬ事を言いつのる、ネットガキさえいるが、この裁判についてなら彼の弁護活動に金銭的利益など生じようもない、どころか完全な持ち出しだ。

残虐な犯罪の度に、もし被害者だったら?そうした声があふれる。しかしもしを想像するなら、加害者であったら(自分又は家族等が)、加害者と誤認されたらも考えるが良い。

それこそが、どんな事実にも正面から向き合うと言うことだろう。
事件報道への反応は、報道も、それを鵜呑みにする「世論」も余りに無責任なものが溢れている。
posted by じゅん at 22:35| Comment(0) | TrackBack(2) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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