とんでもない事件が起きた。裁判の手続きで、検察官が証拠を開示するよう求められた際、あるにも係わらず、「ない」と回答したというのだ。もちろん、このようなトンでもない検察官は極めて例外だと思うが、例外ゆえに、この検察官に対しては、解雇(免職)をも含む厳正な処分を検討するべきだ。また、このことをマスコミがほとんど報じていないことにも頭に来る!あんたら、検察庁の中に記者クラブを持ってるのは何のためやねん!国民に代わって、行政などの重要情報を伝えるためだろう!ホントに頭に来る!毎日新聞によると、【電磁的公正証書原本不実記録罪などに問われた指定暴力団山口組後藤組組長、後藤忠正被告(64)らの公判前整理手続きを巡り、東京地検は20日、保管していた証拠の開示を請求した弁護側に「存在しない」と誤った回答をしていたことを明らかにした。担当検察官が十分な確認を怠ったためで、岩村修二・次席検事は「証拠を隠す意図はなかったが軽率かつ不適切な対応だった」とコメントした。
開示請求された証拠は警視庁が作成した銀行照会回答書94通と捜査報告書12通、共犯者の供述調書1通。昨夏に行われた整理手続きで「存在しない」と回答したが、実際には多くが警視庁に保管されていた。地検はこの日までに弁護側に証拠を開示し、「確認が不十分で不適切だった」と文書で伝えた】ということのようだ。
読売新聞にも同様の内容の記事が掲載されているが、インターネットには流されていないようだ。読売によると、【先月の公判に証人として出廷した警察官が、これらの証拠を検察庁に送ったと証言したことなどから発覚した】という。また、ミスの原因について、【担当検察官は、十分に確認しなかったり、開示の必要がないと判断したりした証拠について、存在しないと回答していた】という。
とんでもないことです。本当に「ない」と勘違いしていたならまだしも、「開示の必要がないと判断したりした証拠」もあったというのだから、故意に証拠を隠したということだ。しかも、東京地検という中枢で!
もし、これを弁護士側が行ったら、へたをしたら、証拠隠滅罪で逮捕されるでしょう。
それくらい重大なことですが、担当検察官の処分のことすら記載されていない。
繰り返すが、このような検察官がほかにもいるなどとは思わない。しかし、だからゆえに、厳しい処分が必要だ。緩い処分で済ませると、「あぁ、検察官にはそういう人がたくさんいるんだね」ということになる。知っていて隠したのだから、本来なら解雇(免職)でしょう。
で、マスコミ、どうなってんだぁ。検索したりしても、テレビでは、NHK、新聞では、毎日と読売しか掲載していないようだ。しかも、小さく…。
いいですか、光市母子殺害事件の最高裁の期日を、担当弁護士が欠席したことについて、マスコミは大々的に取り上げましたよね。あの欠席には、弁護側としては選任されてから期間が短く、期日延期を求めたが裁判所に拒否されたため、準備が不十分だったという事情があった。
今回の検察官のとんでもない行為には何か、検察官なりの言い分があるのだろうか。
少なくとも、光市母子殺害事件並の記事にしないとおかしいでしょう!
なぜ、扱いがこんなにも違うんですか?
怒りを通り越して悲しくなってしまう…。
こうなったら、国会議員に国政調査権を発動して、本件について質問主意書を書くように呼びかけませんか?
では困るのですが。
こういう事態が何故大騒ぎにならないのか?
取材で、次席検事を吊るすくらいの度胸を
持てない記者たちではどうしようもありませんね。